①ルーメン内の微生物の増殖と抗病力の促進
胃内微生物(ミクロフローラ)は顕微鏡で見る程の小さな原虫細菌が食物の分解・吸収に関与しています。
この胃内微生物(ミクロフローラ)は、標準的に15kg前後と言われていますが、胃内の条件により、多くなったり少なくなったりします。
胃内微生物(ミクロフローラ)の増殖は、主に胃内pHに左右されます。
(正常pH6.8~7.0)
胃内pHが酸性・・・ルーメンアシドーシス(pH5以下)
穀類多給 → 分解 → 乳酸の発生。
胃内pHが強アルカリ性・・・ルーメンアルカローシス(pH11以上)
水溶性窒素過剰摂取 → 分解 → アンモニアの発生。
となり、胃内微生物(ミクロフローラ)の増殖が止まり、食物の分解・吸収が停止 又は遅くなり正常な働きが出来なくなります。
また、胃内の異常発酵により体内に過剰のアンモニアが増加し、血中濃度を上昇させるために体力低下を招き、色々な障害を起こす原因となります。
セサミヘルスフィードは、胃内pHを修正し、過剰酸を中和し、胃内微生物(ミクロフローラ)の増殖を促進する働きがあります。
また、胃内正常発酵を促進させる事により、牛体を健康にする事で抗病力も上がり、牛を長生きさせる事が期待できます。
②分娩が非常に楽になり、大きな仔牛が生まれます
テレビ等で、野生動物のお産をご覧になっている通り、第二破水後 30分~1時間以内でお産を完了しています。
これは子宮筋体への脂肪沈着が極めて少ない事と、脂肪が不飽和脂肪酸で出来ている事が条件です。
その逆に、飽和脂肪酸で出来ている脂肪が子宮筋体に沈着した場合は、脳下垂体後葉から出る陣痛ホルモン(オキシトシン)に対して、子宮の反応が鈍くなり、微弱陣痛になるため、難産になり易いです。
また 飽和脂肪酸は、お腹の中にいる胎児にも沈着します。(胎児脂肪)
胎児脂肪(飽和脂肪酸)がついた仔牛は小さく、ゴロッとした丸っぽい体形で生まれます。
体も弱く、下痢を繰り返したりして、発育不全になり易いです。(虚弱児)
ところが、胎児脂肪が少ない場合は、骨量のある大きな仔牛が生まれます。
(胎児脂肪が付いて生まれた仔牛より 30~40%大きい)
セサミヘルスフィードは、飽和脂肪酸の沈着を減らし、不飽和脂肪酸の沈着を向上させる働きがあります。
③体形の均一化
飼料バランスが崩れていると、次の様な特徴が表れます。
・顔が長い
・脚が長い
・腹が細く浅い
・角や爪の伸びが早い
これは、血中の乳酸濃度が高い時に、骨端細胞が刺激されて、異常に伸びるために起こります。
この乳酸濃度をセサミヘルスフィードで中和する事で、均衡の取れた仔牛(素牛)に育ちます。
仔牛(素牛)の場合、メスでDG1.0 オスでDG1.1~1.5位を目標にしています。
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